大祓と形代について|神奈川県茅ヶ崎市 新町嚴島神社

六月と十二月に行われる、日本古来の「お祓い」の神事

大祓(おおはらえ)は、六月と十二月の年二回執り行われる、日本古来より続く重要な神事です。
人は日々の生活の中で、知らず知らずのうちに過ちや気の乱れ、心身の穢れを身に受けると考えられてきました。

大祓は、それらを祓い清め、心身を本来の清らかな姿へ立ち返らせるための神事として、古くから大切に守り伝えられています。

新町嚴島神社(茅ヶ崎市)大祓式|茅の輪くぐり

形代に託す「祓い清め」の意味

形代(かたしろ)は、人の身代わりとなるものとして用いられる紙の人形です。
氏名・年齢をご記入いただき、形代でご自身の身体をなぞり、息を吹きかけることで、

  • 知らず知らずに身に受けた罪や穢れ

  • 病や災いのもととなる不調

  • 心の迷いや曇り

これらを形代に移すとされています。

形代は「罪を責めるため」のものではなく、
日々を生きる中で避けがたく生じる穢れを祓い、あらためて前に進むためのものです。

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

 六月と十二月には、人々のツミとケガレを祓う大祓の神事が行なわれます。
人間の生活では知らず知らずのうちに、ツミを犯したりケガレに染まることがありがちです。ツミとは、いわゆる悪事でケガレとは、汚れや不吉なことをいいます。祓とは、このツミ、ケガレをお祓いによって身や心を清めて神の御心にかなう、清く明るく正しい人間生活を続けようというのが、美しい国土のうちに培われた日本人の伝統信仰であり、大祓の意義なのであります。いいかえれば、自己反省の日であり、明日への力強い出発の日でもあります。

 つぎつぎに仕事に追われ目まぐるしい生活をしている現代人は、なおさらこの日には大祓をして心身一新することが大切ではないでしょうか。
 この意義深い大祓にこぞって「形代」を神社に納め、御神威によりツミ、ケガレを消滅して限りない幸せと繁栄が得られますよう祈念いたしましょう。

一、形代には氏名年令を記し、形代で全身を撫で、息を三度吹きかけ心身のツミ、ケガレを移します。

一、大祓の当日までに神社にご持参下さい。大祓式を厳修し川海に流し清めるか、御浄火にふし無病息災、罪穢の消滅を祈願いたします。

一、大祓式はどなたでも参列することができます。六月大祓式には、茅の輪も設置され(七月一日まで)どなたでもくぐることができます。

 形代にさらばさらばをする子かな
 母の分も一つくぐる茅の輪かな

嚴島神社社務所

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

現代における大祓の大切さ

忙しく、変化の多い現代だからこそ、立ち止まり、心と身体を整える時間は貴重なものです。

大祓と形代は、古代から続く日本人の知恵として、今を生きる私たちにとっても変わらず大切な祈りの形です。

どうぞこの機会に、大祓の神事を通して、心身ともに健やかな日々をお迎えください。

形代の使い方

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

一、形代に氏名・年齢を記入

形代に、 ご本人の氏名・年齢 をお書きください。 ※ご家族分がある場合は、それぞれ一枚ずつご記入ください。

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

二、形代で全身を撫でる

形代をお手に取り、 頭から足元まで、ご自身の身体を撫でるようにお清めください。 これは、日々の生活の中で知らず知らずに身についた心身の穢れや気枯れを形代に移すという意味を持ちます。

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

三、形代に息を三度吹きかける

形代に向かって、息を三度吹きかけ心身のツミ、ケガレを移します。

神奈川県茅ヶ崎市新町嚴島神社大祓形代

四、封筒に納め、神社へお納めください

お清めいただいた形代を初穂料と共に封筒へ入れ、大祓の当日までに神社にご持参ください。お納めいただいた形代は、大祓の神事において丁重にお祓いし、神さまの御前にて祓い清められます。

大祓式はどなたでも参列することができます

新町嚴島神社大祓式

六月三十日 午後七時三十分
十二月三十一日 午後七時

神事執行

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